今後のアパート建築に必要なこと、注目するべきことは何かをご紹介したいと思います。
かつて、宅地を小さく分割して分譲する「建売住宅」のブームがありました。
当時の不動産事情の名残でしょうか「狭小地(狭い土地)」は現在でも都心部を中心にたくさん存在しています。
また、相続で土地をもらい受けたけど「土地が狭く多少変形している」などと言うケースもあります。
そのような土地で、「建物が古くなったので建て替えてアパートを検討したい…」
あるいは「土地が狭いので良い計画が入らないのでは…」
と言った【狭小地の有効活用】についてご相談をお受けする機会が増えてまいりました。
この項では二つの事例に沿って、「狭小地でのアパート建築」について記述してまいります。
この事例は令和2年3月に完成予定で、現在建築工事中の案件になります。
土地面積は18坪弱(59平方メートル)で、建物は「木造三階建共同住宅:6室」となっています。
18坪に6室ですから、不動産事業としての投資効率は好ましい内容になっています。
この計画が可能になったのは建築規制において下記の条件が整ったことによると考えられます。
木造三階建共同住宅
この事例は現在計画段階で、着工には至っていません。
土地面積は約13坪弱(43平方メートル)で、建物は「木造二階建長屋:2室」となっています。
1フロア1住戸の「重層長屋」となり、四方が外壁に面するため隣接住戸を気にしないで良いという特性があります。
木造二階建長屋
「狭小地(狭い土地)」の有効活用において、土地の価値を最大に活かすためには究極の効率化を図る必要があります。
「アパート建都」では複数の課題をクリアしながら、「経済的な魅力」+「入居者の満足」=「オーナーの納得」 という結果に結びつけるよう努めてまいります
最近の間取りで工夫している点は、小さくても「ベットスペース(寝室)」を設けることです。
現在、木造建築物では三階建が上限となっています。(建築関連法規による)
写真の事例は地下一階を「鉄筋コンクリート造」で店舗に活用しました。
その上に「木造三階建共同住宅」を載せることで「四階建:店舗併用共同住宅」として活用している案件です。
地勢に高低差があり地下部分を鉄筋コンクリートで工事することで、「基礎工事」が擁壁工事と店舗部分の躯体に活用できるリーズナブルな構造になる同様の条件が整った場合、投資効率の向上に向けて「木造四階建て」をご検討ください。